当院における生成AIの活用について

ハートメディカルクリニックGeN 横浜綱島では、医療の質向上、患者説明の充実、業務効率化を目的として、生成AI(人工知能)を医療・業務支援技術の一つとして活用しています。

生成AIは医療者の判断を補助するツールであり、診断や治療などの最終判断は必ず医師が行います。
また、個人情報保護と医療安全に十分配慮し、院内ガイドラインに基づいた運用を行っています。

1. 基本方針

当院では、生成AIを以下のような目的で活用しています。

  • 医学情報や診療ガイドラインの整理
  • 診療方針検討時の情報整理や医学文献の要約
  • 検査結果に関する参考情報の確認
  • 患者説明資料や院内文書の作成支援
  • 専門用語のわかりやすい表現への変換
  • 医療・制度情報の学習や教育支援

AIは、医療者の知識や判断を補完・支援するための技術であり、AIのみで医療上の意思決定を行うことはありません。
また、AIが生成した内容については、医学的妥当性や院内方針との整合性を、医療者・スタッフが確認したうえで活用しています。

2. 個人情報保護と情報管理

当院では、生成AI利用時において、以下の情報を一般的な生成AIサービスへ入力することを禁止しています。

  • 氏名、生年月日、住所、電話番号
  • 患者ID、保険証番号などの識別番号
  • 上記を組み合わせて個人が推定できる情報

また、入力情報が保存・学習利用される可能性がある生成AIサービスについては、診療情報そのものの入力を禁止しています。

医療情報を取り扱う場合も、個人が特定されない形に加工したうえで、入力内容が学習・保存に使われない設定のサービスに限って利用しています。

具体例

  • 年齢:年代表記(例:60代男性)
  • 日付:相対表現(例:「3日前」)
  • 地域:都道府県レベルまで

など、個人識別につながらない形へ変換して利用しています。

3. 安全管理と運用体制

生成AIには、有用な情報整理能力がある一方、不正確な情報が含まれる可能性もあります。
そのため当院では、以下を確認したうえで活用しています。

  • 医学的妥当性
  • 出典や根拠
  • 院内方針との整合性

診断、治療、患者説明など、医療上重要な意思決定については、必ず医療者が責任をもって行います。

また当院では、AI利用に伴うリスクを適切に管理するため、活用状況の定期的確認、問題事例や誤情報の共有、利用方法の見直し、職員教育、技術更新への対応を継続的に行っています。
生成AI活用に関する院内ガイドラインを整備し、安全性と有効性の両立を図りながら継続的な評価と改善に取り組んでいます。

4. 当院の考え方

生成AIは、大量の情報を整理し、知識へのアクセスを支援する非常に有用な技術です。
一方で、AIの性能が高くても、利用する側に十分な専門知識や判断力がなければ、適切な結論へ到達できるとは限りません。

医療においては特に、何を確認すべきか、どこに危険性があるか、どの情報を採用すべきかを判断する必要があります。そのためには、医学的知識と臨床経験が不可欠です。

当院では、AIを「医療者に代わるもの」ではなく、医療者の専門性を支援・拡張するための技術として位置づけています。
また、AI時代に重要なのは、単にAIを利用することではなく、AIへ適切に問いを立て、回答を検証し、最終的に自ら判断する力であると考えています。

AIの普及によっても、医療における専門性や臨床判断の重要性が失われることはありません。
当院では、人による最終判断、個人情報保護、医療安全を重視しながら、生成AIを適切に活用することで、患者さんにとってより質の高い医療提供につなげていくことを目指しています。

制定日:2026年6月

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